Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 牧野 義雄/霧の牧野
[`google_buzz` not found]
[`yahoo` not found]
[`livedoor` not found]
[`friendfeed` not found]

牧野 義雄/霧の牧野



子供の頃読んだ伝記物で、牧野義雄のことは知っていた...はずだ。

“はずだ”というのは、実は「牧野義雄」という名前はスッカリ忘れていて、「霧の〜〜〜」だけが強烈にインプットされていたからだ。

伝記といっても十ペイジ足らずの短なもので(「郷土の人物」的なものの一部として掲載されていたかもしれない)、子供でも読みやすく書かれたものであったが、それでも、西洋の文化が流入してきた時期に、なんの寄る辺を持たず単独でアメリカーイギリスへ渡り成功を収めた人物であることは、十分に読み取れた。

したがって、「牧野義雄」という人物に関しては、その行動力に対する憧れと「霧の〜〜〜」という代名詞が強くインプットされ、実際の作品に関しては良く知らなかった。

現在、豊田市美術館で「牧野義雄展」が開催されている。

牧野義雄は、愛知県の挙母村(現在の豊田市)の出身ということで、豊田市美術館が収集し、数年間の修復作業を経て(水彩画の修復なので困難な作業であろうに...)、牧野義雄の渡英110年目の今年、一般公開されることになったようだ。

その後、第2次世界大戦勃発による影響で日本に戻り、政治家重光葵の庇護を受けていたようだが、終戦と共にそれもかなわず、鎌倉の知人宅を転々とすることになる。行方不明になり、発見された時は病気にかかっており、翌年86歳で亡くなる。

彼の絵からは日本を感じる。浮世絵のような英国婦人に街路樹。そして暈し。

当時の日本国内では、西洋の芸術を貧欲に学ぼうとする人たちと、日本の伝統を守り抜こうとする人たちがいた。牧野義雄はそのどちらにも属していない。なにしろ国内の誰にも頼っていないのだ。師匠を持っていないのだ。

逆に、当時のヨーロッパは日本趣味の時代であった。牧野義雄はそこにピッタリ嵌ったのだろう...そういったら実も蓋もないが...それでも、こういう日本人画家がいたことを覚えておきたい。

日本には彼の居場所が用意されていなかった。それはそれでどうしようもないことだが、今、彼の作品を丁寧に修復し保管している美術館があるということが、なによりも素晴らしい。

■「牧野義雄展」は豊田市美術館で3月30日まで開催

http://www.museum.toyota.aichi.jp/japanese/index.html

http://www.museum.toyota.aichi.jp/

牧野義雄でググってみる

牧野義雄画集―The Colour of London

牧野義雄画集―The Colour of London

  • 作者:牧野 義雄
  • 出版社/メーカー:雄山閣
  • 発売日:2007/10
  • メディア:単行本
牧野義雄画集 2 (2)

牧野義雄画集 2 (2)

  • 作者:牧野 義雄
  • 出版社/メーカー:雄山閣
  • 発売日:2008/02
  • メディア:単行本
牧野義雄のロンドン

牧野義雄のロンドン

  • 作者:恒松 郁生
  • 出版社/メーカー:雄山閣
  • 発売日:2008/02
  • メディア:単行本
霧のロンドン―日本人画家滞英記

霧のロンドン―日本人画家滞英記

  • 作者:牧野 義雄
  • 出版社/メーカー:サイマル出版会
  • 発売日:1991/06
  • メディア:単行本
霧のロンドン 新版―日本人画家滞英記

霧のロンドン 新版―日本人画家滞英記

  • 作者:牧野 義雄
  • 出版社/メーカー:雄山閣
  • 発売日:2007/09
  • メディア:単行本
倫敦の霧描き/牧野義雄と野口米次郎に見る失われた日本の芸術精神

倫敦の霧描き/牧野義雄と野口米次郎に見る失われた日本の芸術精神

  • 作者:羽澄 不一
  • 出版社/メーカー:鹿友館
  • 発売日:1992/08
  • メディア:-